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退去費用は値引きできる

引越しで請求された「退去費用」は値下げできる 原状回復費用ってそもそも何?

引越しでアパートやマンションを退去する際、かかる費用は交渉すれば安くなることがあります。交渉する際にいくつかのポイントを知っているだけで、退去費用は半分以下にできるかもしれません。

■ポイント1 「原状回復=住み始めたときの状態に戻す」必要はない

賃貸物件の貸し借りでは、「原状回復」という言葉がよく使われますが、これは「住み始めたときの状態に戻すこと」ではありません。住んでいて自然に汚れたり、色あせたりした部分の修繕費用は、入居者が払う必要はありません。

国土交通省の資料「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」にも、「賃料に含まれる」と書かれています(経年劣化、通常損耗)。

たとえば、家具を置いていてできた床のへこみ、冷蔵庫やテレビの後ろにできる壁の黒ずみ、通常のクリーニングで対応できるような汚れなどです。

■ポイント2 壊したもの、汚した部分“だけ”を負担すればいい

入居者が払う必要があるのは、不注意で壊してしまったものや、通常のクリーニングでは落ちないほど汚してしまった部分の費用だけです。

たとえば、壁を汚してしまったからといって、部屋の壁紙全部を張り替える費用を負担しなくていいのです。壁紙は1平方メートル単位で代えられます。

またエアコンのリモコンを壊したなら、負担すべきはリモコンの費用だけ。エアコン本体を替える費用は要りません。

■ポイント3 たばこを吸っていたからといってクロス貼り替え費用を全額払う必要はない

「部屋でたばこを吸っていたから、クロスを貼りかえる費用を全額負担しなければいけない」というのは実は間違いです。

不動産会社からは全額負担するよう説明されることが多いため、特に勘違いされていますが、裁判で入居者が勝って、退去費用の80~90%が返金されている判例もあります。

ただし、ドアや窓、柱など経年劣化が認められない部分の原状回復費用は払わなければいけません。こうした部分がヤニで変色すると、修繕費や特殊クリーニング代が必要になるため、たばこを吸っていて退去費用がゼロになることは少ないでしょう。

■退去費用は値引き交渉を

交渉のポイントを押さえて、値引き交渉すれば、退去費用が半分以下になるかもしれません。

ある調査では「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を知っていた人は、退去費用が平均6万4,916円安くなったそうです。調査人数が200人と限られているため、あくまで参考情報ですが、減額交渉をした人の81.25%が成功したこともわかっています。

次の引っ越しの際には、退去費用の見積もりが高いと感じたら値引き交渉してみてはいかがでしょうか。

文/編集・dメニューマネー編集部


引っ越す際の「退去費用」を減らす4つのコツ

アパートやマンションから引越しをする際に請求される「退去費用」ですが、住んでいる間に工夫しておくことで、請求額が安くなります。なぜ退去費用が高くなるのかを理解して、その原因を作らないようにすれば、退去費用がゼロ円になることもあります。

■対策1 床にキズがつかないようにする

キャスター付きのイスなど、家具を引きずって床にキズができてしまうと、修理費用を請求されるので、チェアマットやカーペットなどを敷いて、床を保護しておきましょう。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、入居者の不注意でできてしまった傷の修繕費用は入居者負担とされています。

■対策2 室内でたばこを吸わない、ペットはケージに入れて壁や柱は保護

退去費用が高くなる原因でよくあるのはたばことペットなので、家の中でたばこを吸わないようにする、ペットはケージなどに入れて傷ができやすそうな壁や柱をあらかじめ保護しておきましょう。

■対策3 退去前にしっかり掃除して印象を良くする

部屋が汚れていると、見た目のイメージで退去費用が高くなることがあるので、退去立ち会いの前に、目立った汚れをきれいに掃除して、印象アップを狙いましょう。

「イメージで変わるの?」と思われるかもしれませんが、変わることはあります。「普段からきちんと掃除していなかったのでは」「この汚れは古くからあって落ちないのでは」と考えられてしまいます。

■対策4 退去前の確認には必ず立ち会い、請求の見積もりはすぐにサインしない

退去前に修繕箇所などの確認が行われますが、これには必ず立ち会い、請求された金額が高いなと感じたら、その場でサインせず検討しましょう。

実は払わなくていいお金が含まれているかもしれないからです。サインをしてしまった後で値引き交渉をしようとすると手間が増えるため、納得できない場合は、見積書を持ち帰らせてもらいましょう。

これらの対策のほかに、これから新しい家に引っ越す人は、生活を始める前に、前からあった汚れや傷は写真を撮って証拠として残しておくとよいでしょう。

文/編集・dメニューマネー編集部